2019年を振り返って

昨年は夏の父親の入院、11月から今も続いている母親の入院と兎角両親の入院の対応に追われた。今後ケアマネージャーに相談しながら経済的な面も含め、いろいろやっていかねばならない。ブログを振り返ってみると(ほとんど書いていないが)ドラッガーの本について興味深い事が書いてあった。もう一回読み返して個人のノートに落とし込んでおくことが必要かと思う。

印象派からその先へ・・@三菱一号館美術館

1月2日、帰省からの帰りに東京で途中下車し、題記の美術館展に行った。吉野石膏コレクションを展示している。19世紀のバルビゾン派から印象派キュビズム印象派にいたる作品が時代の流れに沿って展示されていた。山形美術館の理事って寒河江さんって言うのね。山形の辺なので土地にゆかりのある苗字なのかな。印象に残った作品:コロー;牧場の休息地、モネ;テムズ河のチャリング・クロス橋、シスレー;モレのポプラ並木、セザンヌマルセイユ湾、レスタリック・・、アルベール・マルケ;混フラン=サントノリーヌの川船(これは気に入った)、ルソー;工場のある町、ミロ;シウラナ村、シャガール;グランドパレード(92歳の作)。昨年末はコートールド美術館展、ゴッホ展に行き、それぞれ非常に良かった。図録もそれぞれ買ったので思い出しながらブログに書き留めておきたい。

出張

5月10日長野に出張に行った。大宮まで山形新幹線、大宮から長野まで長野新幹線、そっから特急。疲れた・・・。

5月11日熱中小学校で澤上篤人氏の話を聞いた。長期投資で有名な人。印象に残った話は

・欧米でも過去今の日本と同じように株価が行ったり来たりの低迷した時代を経たあと、成熟経済に入り、緩やかに上昇していった。日本はお金を使わないから成長率が落ちてしまった。お金を回していくことを考えていかなくてはならない。

・今後は成熟経済でのニーズをとらえて勝ち残る企業と脱落する企業に分かれる。

・生活に欠かせない企業を応援する。金融の時代は終わり、これからは人口が増えていくのでエネルギー、食糧、水などの供給の企業への投資が増える。

澤上氏は講演の中でインフレが起こるといっていた。多分氏はこれから株価の暴落が起きるとみているのだろう。氏のブログに下記のようにかいてある。

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大きな読みとしては、ここから5年ぐらいの間に世界の金あまり景気は失速しよう。

ともあれ、金あまり景気の行き詰まりで、各国は一層の資金ばら撒きに走るだろう。 だから、異常なる金あまり状態は続く。その横で、不動産や金融取引の分野で徐々に利回り計算が立たなくなり、新規の買いよりも売りが優勢になっていく。これだけ、ゼロ金利やマイナス金利が常態化すれば、利回り計算など立てようがなくなる。 新規取引が落ち込むのは当然のこと。一方、売りが増えてくることで市場での利回りは上がっていく。 市場金利の上昇傾向は、一度はじまると一気に加速する。金融バブル崩壊後、世界中で延々と積み上げてきた低利回り取引が、それこそ山ほどある。そのあちこちで売りが殺到し、売りが売りを呼ぶ展開となっていくのだ。 リーマンショックの再来となってもおかしくはない。そうなったら、当然のことながら各国政府や中央銀行は、なにがなんでも政策金利ゼロを維持しようとする。すると、低利回り投資の投げ売り圧力による市場金利の上昇と、政策金利ゼロとの間で、強烈なねじれ現象となる。ねじれ現象の中、市場金利の上昇は物価全般を押し上げるインフレ圧力ともなっていく。インフレ圧力が高まってくると、もはや各国は異常なる金ばら撒き政策を続けられなくなる。 ゼロ金利政策も吹っ飛ぶ。そうなると、不動産などのバブルが弾け、株価も一時的には大きく売られよう。

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あんまり株は大きく買わない方がよさそうね。

 

究極のドラッガー

 

究極のドラッカー (角川oneテーマ21)

究極のドラッカー (角川oneテーマ21)

 

 國貞氏の本でGWで何とか読破。久しぶりに良書に巡り合えた。全部が良かったがとりあえず印象に残った部分のメモ

■マネージャーとしてダメな人

①人の強味ではなく弱みに注目する人・成果をあげるためには人の強味を生かすしかない

②なにが正しいかより誰が正しいかに関心をもつ

③真摯さより知性を重んじる人

④力のある部下を恐れている人

⑤高い目標を掲げない人

イノベーションのために何をすべきか

マクドナルドが成功したのは技術的なイノベーションでもハンバーガーの味が革命的だったわけでもなく、ハンバーガービジネスにマネジメントを適用したため。

・割賦販売、コンテナ船もイノベーションの一形態

・発明は目的とする成果と実現可能な成果について確度の高い予想を持ちつつ行われる。

・発明が計画され、組織化され、意識的に行われるようになった。

・世の中に天才はほとんどいないのでイノベーションを天才の偉業に頼っているわけにはいかない。

イノベーション起業家精神は努力して身に着け実践できるもの

・成功したイノベーションのほとんどは平凡で変化を利用しただけ P&G、3M

イノベーションのノウハウとは変化に関するノウハウ

起業家精神の原理

①変化を健全かつ当然なものとして見る事

②新しいことを行うことに社会的な価値を見出すこと

イノベーションの7つの領域

①予期せざるもの

  • 予期せずに訪れる成功や失敗。すでに起こっている現象や兆候の分析。何の兆候か?

消費者の価値観、期待、行動様式の基本的な変化

  • 予期せぬ失敗はほとんどが計画や実施の段階の過失、貪欲、愚純、無能、物まねによりおこるが慎重に計画、実施したものが失敗した場合、変化と機会が存在する。

現場に出て良く見、聞くことが大切

  • イノベーションの機会は幸運やカンでもたらされない。徹底的に考え、意識的組織的に行う事が必要

②調和せざるもの

  • あるべき姿と現実のギャップ

白内障の手術は簡単だが一か所だけ難しい所がある。そのポイントを酵素により解決

⇒現場にいくらでも転がっている。

③ニーズ

人口減少によるロボットのニーズ

④産業と市場の構造変化

郊外のショッピングモール、銀行、保険、(ネット、流通)大学

⑤人口構成の変化

将来の予測が確実に行える。老齢人口の増加、女性の社会進出、単身世帯の増加、貧富の差の拡大

⇒実際の人のニーズのヒアリング

⑥認識の変化

健康志向、環境志向、心の豊かさ志向、本物志向、グルメ志向

ブームかどうかの判断が重要

⑦新しい知識

歴史を大きく変える

  • 異なる知識の合体によって起こる。

ライト兄弟の飛行機 空気力学+ガソリンエンジン

・リードタイムが長く、失敗率が高く、予測も管理も困難。

 リードタイムは25年から35年 リスクが高いので財務見通しと経営管理が必要

■素晴らしいアイディアを追い求めるな

・仕組みがわかっていない上に成功の確率が低い

・アイディアにもとづくイノベーションは予測が不可能で組織化や体系化が難しい。

 しかし価値は高い

・体系的なイノベーションを身につけよ。

■体系的なイノベーション

なすべきこと

①先ず機会の分析をする

②目を見開き、関心を持ち、耳をそばだてること

③シンプルなイノベーションにする

④小規模に始める

⑤トップに立つことを狙って行う。

なすべきではないこと

①利口であろうとしてはならない

多角化してはならない

③将来のイノベーションではなく現在のイノベーションを狙う

 20年後にビジネスになりそうだというイノベーションはうまくいかない。現時点でもすぐに役立つようなイノベーションでなければ成功しない

イノベーションを成功させるための条件

イノベーションは仕事であると認識すること

イノベーションとは経済や社会そのものに対して影響を与えるべきものであること。

イノベーションは一人につき一つの分野

エジソンでも電気分野だけ

 イノベーションにはその分野の専門的な知識が必要で、イノベーションをなし得るには能力、創造性、資質だけでなく勤勉さ、持続性、決意が必要。

 

 

 

連休

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5月2日は三菱一号美術館に行き、ラファエル前派展を見た。私は2015年の文化村ミュージアムで開催されたラファエル前派展で観た作品の印象が強く、(気に入ったので図録も買った)そのときの展示内容の方が今回の内容よりも良かった感じだった。

ロセッティの絵が中心だったけど私はミレイやベルジーニ、ポインター、ウォーターハウスの方が絵が綺麗でモデルの目も死んでいないので好みである。とりあえずロセッティの絵は写真okだったので写真をとった。

美術館に行った後、山形へ帰った。5月3日はジムに行ったり本棚を買ったりして過ごした。5月4日は仙台に出かけ、藤崎で買い物をした。今日5月5日はジムに出かけ体を鍛えた。

令和初日

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とりあえず行った証拠に・・・


本日実家から新幹線で山形に帰っている途中。途中東京で一泊して美術館巡りをする事にした。今日は東京都美術館のグスタフクリムト展、パナソニック留美術館のギュスターブモロー展に行った。

グスタフクリムトはウィーンの画家で「接吻」が有名。金箔が絵に張り付けられており、ぶっちゃけカッコいい絵だとは感じてていつか見にウィーンに行ってみたいと考えていた。今日見てみたら画力が凄い事がわかった。ほぼ時系列で展示されており、画風が変わって行くのがわかった。学生時代は古典的な写実的技法であったが、印象派の影響というか一瞬の動きを捉えた画風に移っていく。特に「ヘレーネ・クリムトの肖像」や「17歳のエミーリエフレーゲの肖像」では部分的にラフに描いているが動きのある絵と感じた。それが日本画の影響をヨーロッパが受け始めるとガラッと画風が変わっていく。平面的でありながら配色や確かな画力による主人公の表情などで強く訴えてくるように感じた。また「死の床の老人」「亡き息子オットーツィンマーマンの肖像」ではな亡くなった人の表情が簡単な線で構成されていながら非常にリアルに描かれていた。

画集買えば良かったな。(いつも重いし後で見ないので買ってないけど)。

ギュスタブモローは「出現」のサロメの絵が有名。ハーバード大学のフォッグ美術館で観たことがあり、衝撃を受けた。今回はパリのギュスターブモロー美術館のものが展示されていた。正直細かい所が雑に描かれており、今インターネットでフォッグ美術館蔵のものを観たらやはりフォッグ美術館の方が丁寧に描かれていた。そんなこともあって絵を見てて全般的に何となくラファエル前派と似てるなーと思ったりして(神話を題材にしていたり)、クリムトほど衝撃を受けなかった。

車擦った

昨日夜父親の車を借りて擦ってしまった。イエローハットで見積もってもらったら5万1千円だった。すこし高いんじゃないか?onehandで収まるところをツーハンドで2箇所見積もっていた。世の中にはこういう輩がけっこういる。父親には謝ってお金渡した。明日帰るので修理はお願いするしかない。父親は人がいいので車屋に言われたまま払っちゃうだろうな。少し心配というかどうしようもないけど。