令和初日

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とりあえず行った証拠に・・・


本日実家から新幹線で山形に帰っている途中。途中東京で一泊して美術館巡りをする事にした。今日は東京都美術館のグスタフクリムト展、パナソニック留美術館のギュスターブモロー展に行った。

グスタフクリムトはウィーンの画家で「接吻」が有名。金箔が絵に張り付けられており、ぶっちゃけカッコいい絵だとは感じてていつか見にウィーンに行ってみたいと考えていた。今日見てみたら画力が凄い事がわかった。ほぼ時系列で展示されており、画風が変わって行くのがわかった。学生時代は古典的な写実的技法であったが、印象派の影響というか一瞬の動きを捉えた画風に移っていく。特に「ヘレーネ・クリムトの肖像」や「17歳のエミーリエフレーゲの肖像」では部分的にラフに描いているが動きのある絵と感じた。それが日本画の影響をヨーロッパが受け始めるとガラッと画風が変わっていく。平面的でありながら配色や確かな画力による主人公の表情などで強く訴えてくるように感じた。また「死の床の老人」「亡き息子オットーツィンマーマンの肖像」ではな亡くなった人の表情が簡単な線で構成されていながら非常にリアルに描かれていた。

画集買えば良かったな。(いつも重いし後で見ないので買ってないけど)。

ギュスタブモローは「出現」のサロメの絵が有名。ハーバード大学のフォッグ美術館で観たことがあり、衝撃を受けた。今回はパリのギュスターブモロー美術館のものが展示されていた。正直細かい所が雑に描かれており、今インターネットでフォッグ美術館蔵のものを観たらやはりフォッグ美術館の方が丁寧に描かれていた。そんなこともあって絵を見てて全般的に何となくラファエル前派と似てるなーと思ったりして(神話を題材にしていたり)、クリムトほど衝撃を受けなかった。